スーパーで買い物をするときに、名札に「研修中」と書かれた新人店員さんがレジを担当していることがありますよね。
ベテランの店員さんとは違い、まだまだ仕事に不慣れな様子で会計に時間がかかってしまいがちです。
他のレジより進みが遅いので、研修中のレジを避ける人もいるかもしれません。
でもね、その新人さんも仕事に慣れようと頑張ってるんですよ。
私は、研修中の新人店員さんに会計してもらうとき、
と、心の中で応援してしまいます。
客にとってはベテランも新人も関係ないが…
長く勤めているベテラン店員さんが担当しているレジは、混雑していても流れがとてもスムーズですよね。
バーコードを読み取るのも速いし、食品を清算後のカゴへ移すのも順番や配置が考えられているので、「うまく詰めていくな~」と感心してしまいます。
一方、経験の浅い新人店員さんは、まだそこまでのレベルに達していません。
会計をしてもらうとき、ベテラン店員さんの仕事っぷりに慣れていると、新人店員さんのレベルでは満足できずにイライラしてしまう人もいるかもしれません。
聞いた話では、仕事が遅いことに文句を言う人もいるらしいです。
「お客さんからしてみれば、店員がベテランだろうが新人だろうが関係ない。」
そんな意見もあるでしょう。
確かに、その通りかもしれません。
でも…
ほんの少しだけ優しい気持ちを持ちませんか?
最初から完璧に仕事をこなせる人なんていませんよね。
新人店員さんの成長を見守るくらいの心の余裕を持ちましょうよ。
接客業を経験していると同情してしまう
小売や飲食など、接客業で働いたことがある人なら共感してもらえるかもしれませんが、新人さんがお客さんの前で頑張っている姿を見ると、応援したくなりませんか?
接客って、基本的には「習うより慣れろ」の部分が大きいんですよね。
なので、裏で基本的な説明だけ受けて、いきなり現場に放り込まれることも少なくないんです。
私も飲食店でバイトしていたときは、先輩に「とりあえず行ってこい」と言われ、不安なままお客さんの対応をしていたことがあります。
研修中だと、当然ですが、まだまだ完璧な仕事が身に付いているわけではありません。
そのため、「早く仕事に慣れよう!」という前向きな気持ちと、「失敗したらどうしよう…」という不安な気持ち、どちらも抱えているはずなんです。
おまけに最初のうちは、お客さんの前に出るだけでも緊張してしまう人もいます。
接客経験があると、少なからずこういう気持ちを抱いたことがあるので、頑張っている新人さんを見かけると応援したくなります。
新人店員は研修を経て成長するもの
私がいつも利用しているスーパーでの話です。
ひと通り買い物をして会計に向かうと、私が並んだレジを担当していたのは初めて見る店員さんでした。
大学生くらいの女の子で、胸元に「研修中」のバッジが見えたので、おそらく新しく入ったバイトの子だと思います。
誰がどう見ても、あきらかに緊張している様子でした。(笑)
混雑する時間帯ではなかったこともあり、後ろから先輩店員さんに見られながら仕事に励んでいました。
ただ、自信がないのか声は小さいし、動きもぎこちない…。
仕事に慣れるまでは、頭で考えてから手を動かす感じになるので、どうしても作業が遅くなってしまうんですよね。
緊張している状態なら、尚更です。
こういうのを見ると、頑張ってほしいと思ってしまうんです。
最初はできなくて当たり前、少しずつできるようになっていけばいいんですから。
そのスーパーには週に1回以上行っているので、その後もレジで何度か会計をしてもらう機会がありました。
最初に比べると声も出るようになり、ひとりでレジ業務をこなせるようになっています。
徐々に仕事にも慣れて、自信が付いてきたんでしょうね。
でも、バーコードの付いてない商品の入力に戸惑ったり、まだまだ完璧とは言えないようでした。
3ヵ月ほどすると、「研修中」のバッジが外れていました。
もう緊張している様子はなく、パッと見ると他の店員さんと同じようなレベルまで成長しているようでした。
働き始めて3ヵ月で研修は終わったものの、それはあくまでも基本的なことが身に付いた段階に過ぎません。
ベテランの店員さんは、もっと速いし、カゴに詰めるのが上手い人もいます。
そういうところは、やはり経験の差かなと思います。
ただ、最初の緊張でガチガチの状態だった頃を知っていると、すごく成長を感じられて、私も嬉しくなりますね。
まとめ
スーパーで研修中の新人店員さんには、優しく接してあげたらいいと思うんですよ。
最初から何でも完璧にできる人なんていませんからね。
急いでいるときは他のレジに並べばいいんだし、店員さんに文句を言うなんてカッコ悪いと思います。
心に余裕を持って、頑張っている新人店員さんを温かい目で見守ってあげませんか?