自動車免許を取得するために、多くの人は自動車学校(教習所)に通いますよね。
教習所で学科・技能教習を受け、車を運転するためのアレコレを身に付けて、最終的に免許センターでの試験に合格して免許取得、という流れ。
でも、免許が取れたからといって、完璧な運転ができるわけではないし、教習所で習ったことだけでは不十分なことばかりだと感じます。
教習所って、結局のところ試験のための必要最低限しか教えてくれないので、
と思うこともしばしば。
私自身が車を運転するようになって感じた、「教習所で教えるべきこと」をまとめてみました。
もしかしたら、共感してもらえる部分もあるのではないでしょうか。
もっと基本的な駐車技術を教えるべき
一応、教習所でも駐車の練習を少ししましたが、はっきり言って全く役に立ちませんよね。
ほとんどの教習所で、こんな教え方をしているのではないでしょうか。
ふぅ~、上手くできた♪
こんな感じじゃなかったですか?
これってさ…意味あるの?
こんな教習を受けても、駐車技術が身に付くわけないじゃん。
どこの駐車場にポールがあるんだよって話。
もっと基本的な駐車技術を練習させるべきだと思うんですよ。
車庫入れや両隣に車が止まっているスペースに駐車とか、普段の生活で起こりえる状況を想定した練習が必要だと思うんですよね。
車を運転する以上、絶対どこかに駐車することになるのに、その技術が身に付かないまま教習所を卒業するって、どうなのよ。
事故対応のシミュレーション訓練をすべき
車を運転していると、事故に遭遇する可能性があります。
自分自身が当事者かもしれないし、すぐ側で事故が起こるかもしれない。
もし事故に遭遇した場合、現場でどう対応すればいいのか、シミュレーション訓練をすべきだと感じました。
というのも、以前、近くで事故の瞬間を目撃したことがあるんです。
そのときの事故は、単独で道路脇のフェンスに突っ込んだものでした。
私を含め、その場に居合わせた人で手分けして、救急車呼んだり、ドアこじ開けて運転手を救出したりしました。
初めての経験でしたが、正直パニックでしたね。
こういう状況で適切な判断をするのって、すごく難しいと感じました。
せっかく教習所内にコースがあるんだから、事故があったと仮定して、それぞれの対応の仕方を経験しておくと、いざというときに役立つんじゃないかと思います。
自動車保険について教えるべき
自動車保険に加入している人も多いと思いますが、その重要性について免許取得の段階で教えるべきだと思います。
もし保険に加入せずに事故を起こしてしまった場合、どうなってしまうのか。
「すごいお金掛かるんだろうなー」
というのは分かりますが、いまいち想像しにくいですよね。
保険の内容にしても、「対人」とか「対物」とか専門用語ばかりで、初めて契約するときサッパリでした。
事故があった場合の過失割合の考え方も教えておいてほしいですね。
ゴネればどうにかなると思っている厄介な人も結構いるみたいなので。
ガソリンスタンドでの給油を経験させるべき
車に乗っていて避けて通れないのが、給油。
絶対に必要なことなのだから、ガソリンスタンドでの給油は経験させておくべきだと思います。
初めてだと分からないこともあるし、一度でも経験しておけば安心でしょう。
最近ではセルフのガソリンスタンドを利用する人も多いので、尚更教えるべきです。
こんなミスも少なくなるんじゃないでしょうか。
「そんな人いないでしょ~」
と思うかもしれませんが、そんな人がいるのが現実なのです。
JAFの調べによると、1ヶ月の間に300件弱も油種間違えがあるようです。
JAF | 「軽自動車には軽油?」「セルフスタンドでうっかり」油種間違いによるトラブルが1ヶ月で269件も
路上教習のときにガソリンスタンドを含めたコースを設定すればいいのにね。
スタンドと教習所が提携すれば便利だと思うんですけど、難しいのかな。
“暗黙の了解”として浸透しているルールを統一すべき
運転マナーというかルールというか、法律では定められていない“暗黙の了解”ってありますよね。
代表的なものでいうと、道を譲ってもらったときにハザードランプを点滅させて感謝を伝えるというもの。
よく「サンキューハザード」と呼ばれたりします。
こういったマナーやルールが多数存在します。
でも、これって地域によって意味が変わることもあるようなんです。
例えば、パッシング。
右折待ちしているときに、対向車がパッシングしてきたら…
「お先にどうぞ」の意味で使われるときもあるし、
「こっちが先に行くから待て」という意味のときもある。
こうやって全く逆の意味で使われたら危険すぎる。
せっかくマナーとして浸透させるんであれば、教習所で同じように教えて、統一させるべきだと思うんですよ。
まぁ本音を言えば、
法律にしたらええやん。
と思ってるわけですが。
まとめ
教習所で教えていることは、あくまでも試験を通過させるための最低限だけです。
たとえ卒業までの教習時間が増えても、教えるべきことがあると感じます。
それが運転技術の向上につながり、交通事故の発生を防いでくれるかもしれません。
せめて、駐車練習と給油経験だけでも取り入れてくれたらいいのにと思います。